ホンモノ
昨年のこと。
ある農業青年が自分の経営を法人化した。
きっかけはあるセミナーに参加し、いろいろな刺激を受け、行動に移したというもの。
その青年を知る人からは、「成長したね〜、前はとてもそんな感じではなかったんだけど」と驚きのコメント。
我々の仕事の一つに青年農業者の支援があり、いろいろな機会をつくり、学修会や検討会等を通じて成長を促しているが、行動変容までつながる対象は数少ない。
なかなか難しいと感じることも多い。
それが、前述の驚きのコメントにつながっているのだろう。
その一瞬、僕はあることに気付かされた。
その青年がなぜ行動したのか??
それは一つしかない。
『ホンモノに触れたからだ』
彼が参加したセミナーは外部から民間の経営者や
その道のプロを講師として招いている。
それぞれの分野のプロだ。
彼は今までに聞いたことのないホンモノの言葉に触れ、行動につながるまでの刺激を受けたのだ。
これまで我々がやってきた専門家に毛が生えたくらいのものではない、ホンモノ…。
人はホンモノに触れれば行動が変わるほどの刺激を受けるのだと確信した。
我々はもっと自分の仕事を追求し、人の行動が変わるほどのホンモノにならなければならないのだ。
そこまでなれないのなら、ホンモノと繋がりを作るのだ。
自分ですべてはできない。自分のまわりに多くのホンモノを 集める。
そういう努力をしなければならいないな。
最近のコメント